「レンタル・ファミリー」
日本で7年ばかり外国人芸能事務所に所属して活動していたフィリップ(ブレンダン・フレイザー)は、ある仕事で出会った多田(平岳大)に誘われ、彼がやっている「レンタルファミリー」の仕事に参加するようになる。
ところが、一般人相手をする「レンタルファミリー」は、依頼した人間側にも仕事として引き受けたタレント側にも、ビジネスでは割り切れない心の問題が生ずることに気づいて行く…
日本の「レンタル・ファミリー」という実在する職業を素材に、日本風景とほのぼのとしたタッチの中にも人間同士の関わりの複雑さ、難しさを考えさせられる良質の人間ドラマになっている。
主人公フィリップが7年も日本にいるにしては、日本語がもう一つ慣れていなかったり、彼に関わる日本人が英語が堪能な人ばかりといった若干の違和感がないではないが、監督が日本人ということもあってか、良くありがちな「トンデモ日本」にはなってないのが嬉しい。
宗教に無縁だったフィリップが、とある老俳優(柄本明)から、日本独自の「八百万の神」の考え方に触れ、やがて彼はその本質のようなものを見出し、心に救済を得る爽やかなラストになっている。
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