2025.09.21 12:45「警視庁物語 一〇八号車」シリーズ第10弾で、上映時間54分の中編 共同監督というのもちょっと珍しいように感じる。 悪役イメージが強い山本麟一がレギュラー刑事を演じているのでも知られる本シリーズだが、今回は同じく悪役イメージが強い関山耕司さんまで巡査部長役として登場しているのが嬉しい。...
2025.09.19 05:48「宝島」日本映画離れした文芸大作。 ある人物の失踪に関係する人物たちが、その後、いろいろな立場から、その人物を探していくうちに、それぞれ沖縄に起きた悲劇や闇の部分に巻き込まれ、やがて意外な形で失踪していた人物と再会するまでを描いていますが、ミステリというよりは、戦後の沖縄の悲劇...
2025.09.03 04:36「大長編 タローマン 万博大爆発」 1970年の「大阪万博」の時代に流行っていた子供向け特撮番組をベースに独自にイメージを膨らませたアート作品。 もともとNHK教育テレビの深夜枠で放映されたと言うのも興味深く、NHKは「大河ドラマ」で知られるように高齢者の視聴者が多いため、「映画やテレビで時代...
2025.08.29 11:23「ベスト・キッド:レジェンズ」最初の「ベスト・キッド」(1984)からのファンにとっては、本作の冒頭とラストシーンでサプライズが用意されており、はっきりいえばここだけ見れば十分で、本編自体は「中国市場を意識したような、空手をカンフーに置き換えただけのありきたりの映画」に見える。 初期作品とはっきり違...
2025.08.29 10:57「8番出口」古くは「ミステリーゾーン(トワイライト・ゾーン)」系の「奇妙な世界に迷い込んだ話」で、最初はこの「無限ループ」みたいな単調さが続くのかな?と感じるが、観客が視覚的に飽きた頃合いを見計らって、新たな要素が少しずつ付け加わる印象で、徐々に主人公の人生の岐路での不安感が具象化した世界な...
2025.08.21 05:18「雪風 YUKIKAZE」どんな戦場からも必ず無事帰還するので「幸運艦」と呼ばれた駆逐艦を描いたヒューマンドラマ 乗組員たちのドラマが中心で、戦闘シーンはCGIで描かれているのだが、正直出来は良いとはいえず、船舶は「平面的な書割り」に見えてしまう。 特に戦艦「大和」の出来が悪いのは気に...
2025.08.21 04:57「ChaO」「崖の上のポニョ 青年篇」とも言うべき内容で、絵柄こそ「鉄コン筋クリート」などを連想する個性の強い奔放なデフォルメを駆使したアート風の描き方だが、話のテンポが良いので、最初のインパクトに慣れてくると、あまり気にならなくなる。 なぜ「ポニョ」を連想するかというと、共に「人...
2025.08.16 14:06「誰かさんと誰かさんが全員集合!!」シリーズ6作目 この時期にパターン化した、いかりや長さんが他のメンバーをシゴく…というか、虐めぬく「パワハラ」もの。 長さんの奥さんが逃げ出して、幼い子供や赤ん坊の面倒をカトちゃんにやらせたりするのは、シリーズ3作目の「ミヨちゃんのためなら 全員集合!!」の焼...
2025.08.08 08:38「映画クレヨンしんちゃん 超華麗(カレー)!灼熱(しゃくねつ)のカスカベダンサーズ」インドで上映されるらしく、内容もインドが舞台になっているが、特にインドっぽいというほどではない。 おっとりとしたぼーちゃんが、ふとしたことから「ぼー君(暴君)になる」というシャレみたいなアイデアがベースになっており、全般に「歌と踊り」というインドのステレオタイプ表現が多...
2025.08.08 08:07「ジュラシック・ワールド/復活の大地」「ジョーズ」(1975)や「空の大怪獣ラドン」(1956)、「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」(1967)、「モンスターズ 地球外生命体」(2010)などを連想するギャレス・エドワーズらしい怪獣島映画の秀作。 メインキャラクターが女性とアフリカ系と白人…と、今流行りのポリコ...
2025.08.07 12:29「多羅尾伴内 七つの顔の男だぜ」片岡千恵蔵主演「多羅尾伴内シリーズ」の最終話で11作目 堀雄二さんや山本麟一さんが刑事役を演じていることもあってか、冒頭部分から「警視庁物語」のような雰囲気になっており、テンポはなかなか悪くない。 今回の大沢警部は山形勲さんが演じているが、宇佐美淳也や加藤嘉と...
2025.07.28 06:53「多羅尾伴内 戦慄の七仮面」シリーズ9作目 刑事役を宇佐美諄、山茶花究が演じているのも珍しいが、悪役を柳永二郎が演じているのも珍しいように思える。 山茶花究さんがあまり目立ってない役柄も珍しいような気がする。 山茶花究さんが所属していた「あきれたぼういず」が1952年まで映画に...