「スーパーマン」(2025)
今回の「スーパーマン」は、初期映画版「スーパーマン」(1978)のテーマソングやストリーク文字をアレンジしていながらも継承していたり、スーパーマンとロイスの関係性がすでに深かったりしているので、「スーパーマン リターンズ」(2006)までを意識した世界観になっているのかな?と思って見ていると、そうでもなかったりと、過去のスーパーマン映画を見てきたものからすると、お馴染みの部分とそうでない部分が入り混じった不思議な世界観になっている。
とはいえ、いつものスーパーマンでもあるので、スーパーマンとロイス・レインとジミー・オルセンが活躍し、事件を解決する流れなのだが、今回はレックス・ルーサーがなかなかの天才ぶりを最初から発揮しており、新たな敵が登場する。
この敵の1人は日本人にとってお馴染みの名前なので、日本人が見ていると、冒頭部分から聞き慣れた名前が出てくることに驚きがあるかもしれない。
この敵のパターンは、昔からのスーパーヒーローものにはよくありがちなキャラ設定なので、設定自体は意外性はあまりないのだが、名前が意外なだけで、元々コミック版に登場していたキャラであり、日本のキャラ名の盗用ではない。
それ以外にもいろいろ今風のアイデアが盛り込まれており、CGIも上手いので、スペクタクルアクション映画としては十分に楽しる。
スーパーマンって、本当に人間のために戦ってくれている善意の宇宙人ヒーローなのか、それとも…という、根幹の部分を揺るがすような展開もありながらも、最後はスーパーマンをみんなが応援したくなる熱い展開になっている。
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