「ジュラシック・ワールド/復活の大地」

「ジョーズ」(1975)や「空の大怪獣ラドン」(1956)、「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」(1967)、「モンスターズ 地球外生命体」(2010)などを連想するギャレス・エドワーズらしい怪獣島映画の秀作。

 メインキャラクターが女性とアフリカ系と白人…と、今流行りのポリコレに配慮したようなキャスティングにも見えるが、特殊部隊風のプロたちだけではサスペンス不足ということか、事故で救助された一般家族も混じっているというところがミソで、ちゃんと非力で怖がる子供キャラも登場している。

 CGI技術は見事な出来で、特に海中や川でのシーンなどの表現は実写とみまごうばかりの完成度。

 「ジョーズ」まがいのシーンが好評だった「ゴジラ-1.0」(2023)への、スピルバーグ(製作総指揮)とギャレス・エドワーズによるハリウッドの底力の誇示ではないかとすら思えるほど自然に見える。

 女性メインでは恋愛描写があるのでは?と心配もしたが、ヒロインに関しては全くなかったのも好ましい。

 救助した家族の中に恋人がいるという描写はあるが、キスシーンなどもなく、別に気になるほどのベタつき感はない。

 悪役とその結末が、良くあるパターン…といってしまえばそうなのだが、これも王道の終わり方ではないだろうか。

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