「警視庁物語 白昼魔」

「警視庁物語」シリーズで、上映時間51分の中編

劇中に登場する「日比谷ドライブイン」と言う建物が珍しい。

さらに本編中に、模写電送なる機械が登場しており、初期の「ファックス」だと思われるのが興味深い。

今の家庭用「ファックス」よりはかなり大型で、受話器も装着しているような仕組みになっており、書類は丸い金属棒に巻きつけている。

トルコ嬢が「エッチ」と言う言葉を使っていることから、この当時から「エッチ」と言う言葉が使われていたことがわかる。

本作では「七人の侍」でお馴染みの木村功さんが登場するが、6作目「警視庁物語 夜の野獣」(1956)には稲葉義男さんも登場したりで、フリーの俳優さんはあちこちの映画会社作品で見ることができる。

木村さんは「野良犬」(1949) でも犯人を演じていたが、そのイメージで描かれているのか、本作でも虚弱そうな犯人役になっている。

本シリーズには度々登場する「地獄大使」こと潮健児さんも出ている。

【以下、ストーリー】

1957年、東映、長谷川公之脚本、関川秀雄監督作品

タイトル

路上を歩く足元の映像を背景にスタッフ、キャストロール

1人の男の足元から徐々に全身の後ろ姿になり、車の横に周囲を見回すように立つとそのまま運転席に乗り込む。

そこにホテルから出てきた女性連れの外国人は楽しそうに会話しながら近づいてくる。

外国人は自分の車の運転席に見知らぬ男が座っていたので、誰だ?と怒鳴りつけるが、次の瞬間、運転席の男は拳銃を取り出すと、外国人を撃ってくる。

同伴の女性は悲鳴をあげ、誰か!助けて〜!と叫ぶが、車は謎の日本人が乗ったまま走り去る。

女性の悲鳴に気付き、何人かの男性が駆けつけ、おおりかかったパトカーも接近したので、あっちに逃げた、早く!と女性はパトカーの警官に訴えたので、直ちにパトカーは追跡を始める。

パトカーは無線電話で連絡を入れ、至急、至急、警視54から警視庁!ただいま、第一ホテル前において、殺人並びに自動車窃盗事件が発生、車はマークで灰色54年No.3A-35214、東京駅方面に向かって逃走中!至急手配願います、どうぞ!と連絡する。

前方からもパトカーが接近し、進路を塞がれた車の運転手は、車を乗り捨て走って逃亡する。

しかし、その進行方向からも二名の警官が迫ってきて、待て〜!と呼びかけたので、犯人は今来た道を戻り、途中で脇道へ逃げ込む。

複数の警官がその後を追うが、途中で見失ってしまう。

翌日の有楽町駅前の新聞売り場下で朝刊を買った労働者が、仲間に、おい、丸の内でまた殺人事件だと話しかける。

うん、外人が殺されたらしいなと仲間も新聞を読みながら答える。

新人紙面には、「深夜、丸の内に殺人」「外人貿易商射殺さる」「犯人は車を棄てて逃走」「自動車強盗団の一味か」などの見出しが載っていた。

警視庁の特別捜査本部にいた捜査第一課長(永田靖)も、各社の新聞記事をチェックしていた。

そこに捜査主任(神田隆)がやってきたので、廊下で待ち受けていた新聞記者たちがいろいろ質問してくるが、主任は何も答えず部屋の中に入ると、課長、ホシが乗り捨てた車の検証をやっておりますと報告する。

課長は、うん、そう、丸の内の袋小路なんかで犯人を取り逃してしようがないねと、地図を見たまま答える。

その後、窓辺に来た課長は、警視庁の下に停まった問題の盗難車を観察している被害者の婚約相手だった女性(佐山二三子)と長田部長刑事(堀雄二)の姿を確認する。

長田部長刑事は女性に、それではあちらへどうぞと話しかけ、女性ははいと答えて後をついていく。

部屋に案内した長田部長刑事は、さあどうぞと女性に椅子を勧める。

女性が椅子に座ると、どうも、御婚約中に飛んだことになってしまって…、お力落としでしょう…と長田は悔やみをいうと、あなたの指紋を撮らせていただけませんか?あの車から犯人の指紋を割り出すのに必要なので、一刻も早く犯人を挙げることが亡くなられた方にも一番の供養だと思われますし…と長田部長刑事は伝える。

はいと女性が答えると、ちょっと力を抜いてくださいと別の刑事がその場で彼女の右手の五本指に全部朱肉のようなものをつけ、それを五本指の下絵が書かれた印刷物に1本ずつ押していき、指紋を採取する。

その作業が終わると、犯人が拳銃を撃った時、音がしなかったと言われましたね?と長田は聞く。

ええ、ただ、パッと光っただけで…と女性が言うので、犯人の特徴や人相についてなのか?と長田が聞くと、突然でしたし、それに車の中は暗かったので…と女性はいう。

別の刑事が左手の指紋を取り始めると、今そこでご覧になって、車内に変わったことはありませんでしたか?例えば何か盗まれているとか…と長田部長刑事が聞くと、あ、そういえば、8mmのキャメラがありませんでしたと女性は答える。

うん…、8mmのキャメラね〜と長田は考え込む。

撃たれた外国人の現場写真を見ていた課長に、死因は心臓の盲管銃創による失血と判定されますが、解剖で弾が摘出されれば、その音がしなかったと言う拳銃の種類も判明すると思いますと主任が報告していた。

うん、で、ホシの遺留品は何か?と課長が聞くと、ハンドルから数個の指紋が取れましたが、これは被害者とその婚約者の指紋と照らし合わせます、他に運転台からタバコの吸い殻3個と血痰が発見されましたと主任が言うと、血痰?血の混じった血かね?と課長は聞く。

はあ、これはまずはホシの物に間違いありませんと主任が言うと、判定には出したね?と課長は確認する。

宮川刑事が法医学教室に持っていきましたと主任は答える。

そこに戻ってきた長田部長刑事が、課長、あの御夫人の話によると、運転台から8mmのキャメラが盗まれたそうですと報告する。

8mmというと映画のかね?と主任が聞き返し、じゃあ、レンズ番号その他はわかってるんだねと課長が確認すると、それが何せ持ち主が死んでしまったもので…と長田は答える。

だったら、買った店に問い合わせれば控えてあるだろうと主任が指摘すると、それもあいにく、本国から買って持ってきたシネマスコープ用のレンズがついたもんだそうで、これもちょっと問い合わせようがないらしいですなと長田は答える。

弱ったねと主任はいい、まあ故買に出るかもしれんから、そのシネマスコープで品割を出しておくんだなと課長は助言する。

ところでその小音拳銃の方はどうなったろうねと課長はつぶやく。

その頃、「化学検査所」「銃器室」では、林さん、これはね、一種の消音拳銃ですよと銃器技師(片山滉)が説明していた。

消音?と林刑事が聞くと、ええ、もう日本にも密輸で入って来たんですね、一番新しい文献に載っているやつで、正式にはデューモンの消音拳銃という一種の無音拳銃ですよと技師は言う。

銃弾を返された林刑事は、ああ、そうですかと納得する。

本部で林刑事の報告とその銃の写真を見た主任は、ふ〜ん、なるほど、それで音がしなかったというわけかと理解する。

はあ、この装置で残響を消すんだそうですと林刑事は説明する。

そこに金子刑事が戻ってきて、ハンドルからの指紋ですが、犯人が残したと思われるものは一つもありませんでしたと報告すると、そりゃ手袋ははめているだろうと長田部長刑事が指摘する。

うん、すると後は吸い殻と、有力なのは血痰だなと主任は言うと、そうだ、そう言うことになるよと捜査第一課長も同意する。

そこに見えるでしょう?それが結核菌ですよと、顕微鏡で見える痰の拡大像を覗きながら説明された宮川刑事は、全部ですか!と驚く。

そう、ガフキーの8号、つまり菌の数を表す度合いですが、かなり重い結核患者ですねと医者は言う。

その宮川刑事から報告を受けた主任は、ほお、すると犯人は肺病病みと言うわけかと答える。

はあ、血液型の方はA型だそうでスト宮川刑事はいう。

A型ね〜、犯人はそんな身体なので、太く短くという猟犬かもしれんなと主任は意見を言う。

主任が腕時計を気にしたので、宮川刑事がラジオのスイッチを入れると、両党国会対策委員会の話し合いは、容易に一致しない模様ですとニュースをやっていた。

次に今日午前2時頃、丸の内で発生した外人貿易商殺害事件の特別捜査本部では、東京駅方面へ逃走した半人の足取りを引き続き追求していますが、依然、その操作は困難を極めている模様です、

そのニュースは、とあるタクシー会社の検査主任室の上に設置してあるスピーカーからも流れていた。

当局では犯行の巧妙な手口からして、最近しきりに発生する自動車窃盗団の犯行と見て、海外に繋がるのではないかと言う予想もあり、全国的な手配を下しておりますが、物的証拠を残していないところから、よほど大掛かりなものと睨んでおりますとアナウンサーは読み上げる。

なお、被害者の車内から8mmカメラが盗まれていることも判明いたしましたというアナウンスを聞いた一人のタクシー運転手が驚いたようにニュース報道に注目する。

次のニュース…

するとその男は君のタクシーで8mmキャメラをいじっていたと言うんだね?と、出頭したタクシー運転手(北川功)から話を聞いた主任が確認する。

ええと運転手が頷くと、よく気がついたね〜と宮川刑事が嬉しそうに褒めると、ええ、僕はキャメラが道楽でね〜、良い奴はすぐ目につくんですよと運転手は答える。

これでも僕はアマチュアの写真コンテストには一度入線したことがあるんですと運転手が自慢するので、なるほど…、それでその男はどこで降りたかね?と主任が聞くと、ええ鈴ヶ森までって約束で乗せたんですが、途中で銀座に変わって、あれは8丁目あたりですね、並木通りの四つ角で…と運転手は答える。

そんなに夜中にかね?と主任が聞くと、あ、降りる時にチェリンと音がして、10円落としたと言うんで、メーターから10円引いといたんですが、後で調べてみたら、客席からこんなやつが落ちていて、10円損しちゃいましたよと嬉しそうに運転手が上着のポケットから出したものを宮川が受け取る。

その男の人相や特徴はと主任が聞くと、さあ〜、30前後でしょうかね?いや、何しろキャメラばっかり気になっていたんで、いやあ、人相の方は…と急に運転手の歯切れが悪くなる。

モンタージュはできませんか?と宮川刑事が聞くと、は、すみませんと運転手は詫びてくる。

他に何か特徴は?と主任が聞くと、あ、そうそう、あの客は大阪訛りでしたよと運転手は思い出す。

ほお〜、どうしたわかる?と主任が確認すると、へえ、僕も小学校出るまでは神戸で育ったもんで、あの辺の訛りはみんな懐かしくて…と運転手は答える。

それを聞いた主任は、うん、大阪訛りねえ〜と考え込む。

主任、このコインなんですが、これはゲームの機械の中に入れる奴じゃありませんか?と宮川刑事が指摘する。

両面に「No.125」と書かれたそのコインを「各種娯楽機械輸入元 大林商会」と言う会社に宮川刑事が持ち込むと。ああ、このコインでしたら、ジュークボックス用にウチで作らせましたと支配人(高田博)が言うので、ジュークボックスって言いますと?と宮川刑事が聞くと、あれでございます、どうぞと、店内に展示してあったジュークボックスを支配人は披露する。

ジュークボックスのガラスの中で機械がレコードを選ぶ動きを目にした宮川刑事は、ああ!なるほどね〜と感心し、で、このコインを使う機会はどこにあるんですか?と運転手が拾ったコインを見せる。

125でございましたね、あ、ちょっとお待ちくださいと支配人は言う。

本部で電話が鳴ったので、林刑事が受話器をとり、はい、本部です、ええ、浅草さんの写真屋さん、うん、え!8mmのキャメラ売りに来た!うん、あの、シネスクレンズついてますか?うん、ついてる、それじゃあ、すぐ伺いますから、どうもわざわざ…と答え、受話器を置く。

「大林商会」では、女性店員(石井都志子)が、125でしたねと言いながら、帳簿を確認し、125の貸出先は先々月から日比谷のドライブインになっておりますけど宮川刑事に教える。

日比谷のドライブイン?と宮川刑事は確認する。

「HIBIYA INN」の中の「日比谷園」と言う店からウエイトレスが出てきて、停まった車の運転席に、いらっしゃいませ、何にいたしましょう?と注文をとりにくる。

運転手は、サンドイッチにコーヒーと注文し、はいと言いながらウエイトレスがメモを取るので、早く頼むよと運転手はいい、畏まりましたと答えながらウエイトレスは店に戻る。

そこに宮川刑事がタクシーでやってくると、「フランス料理日比谷園」トイ店舗に入っていく。

本部では主任が会議を開いており、つまり犯人はかなり重症な結核患者で、しかも血液型はA型と判明した、しかし指紋は残しておらんし、人相もモンタージュを作成できるほど集まりそうにもないと話していた。

売りに出た8mmキャメラってのはどうなんでしょう?と刑事が意見を言うと、それは林刑事が婚約者に見せて、その結果を電話で連絡すると言ってきたんだがね…と主任が答えていた時、その林刑事が帰ってきたので、どうだったかね?主任が聞くと、ああ、ダメでした、同じ8mmでも全然型が違ってましたと林刑事は報告する。

そうか…と、主任が落胆した時電話がかかってくる。

はい、本部、あ、宮川くんか、何!コインを辿って日比谷のドライブインに?で、どうだったと受話器を取った主任が聞くと、ええ、それなんですが、30歳くらいで結核患者、それに大阪訛りで聞き込んでみたんですが、どうも…と宮川刑事は言う。

うん、ダメか…、良し、じゃあ今日はもう打ち切って本部へ戻ってこんか?うんと言って主任は電話を切る。

そこに長田部長刑事が戻ってきて、これが被害自動車リストです、去年の8月頃からどう一の手口によって盗まれたものですと報告する。

主任がリストをチェックする間、捜査三課でも必死になって追及しているらしいんですが、依然としてホシが上がらんところから、かなり巧妙で、しかも組織的な窃盗団と睨んで全国に盗難リストを手配したそうですと長田部長刑事が説明する。

うん、こないだの未遂を除いても、14台も盗んでいるんだな〜と主任は感心するので、ひょっとするとホシは、盗んだ車をどっか遠くで売り捌いてるんじゃないですかなと長田は答え、主任もうんと頷く。

大阪

パトカーの警官は、前方に信号待ちで停まっていた2台の車のナンバーが両方とも「大 3-31002」と全く同じであることに気づく。

信号が青に変わって2台が走り出したので、サイレンを鳴らして追跡したパトカーは、2台の前方に回り込み停車させると、2台の運転手は車を捨てて逃亡する。

警官2人は逃走した運転手を追跡、十字路のところで逃走していた運転手は板前が乗った自転車と衝突し、転倒したので、駆けつけた警官たちによって逮捕される。

本部の電話がなり、受話器を取った金子刑事が、はい、捜査本部ですと応対すると、え、大阪の警察本部?ちょっとお待ちくださいと答えて主任に渡す。

大阪の刑事(久保一)は、あ、もしもし?東京ですか?実は偽造ナンバーから逮捕した自動車を取り調べたんですが、そのエンジンナンバーが東京の捜査三課からの手配中のものと一致したんです、そちらの事件の関連があるかもしれないのでお知らせしましたと言う。

はあ、はい、この運転手の住所氏名については、今免許証などを模写電送でお送りしておりますと言う刑事の横では、大型のファックスのような機会のロールに書類を巻き付け電送作業を行なっていた。

その電送係が装置についた受話器を取り、大阪から警視庁へ、今一枚スタートいたしますと連絡し、機械を作動させる。

で、その運転手というのは大阪訛りじゃありませんか?え?黙秘権?じゃ、こちらからも課員を1人送りますからよろしくお願いします、ああ、は、わざわざどうもありがとうございましたと電話を切った主任は、長田君、宮川君、本町で電送写真を受け取って、身元を洗ってくれんかと指示を出す。

2人が出かけると、林君、君は大阪に飛んでくれんか?今からすぐ羽田に走れば、第五便に間に合うだろうと腕時計で時間を見ながら主任は命じたので、林刑事は、はっ!と答えすぐさま出発する。

今川焼き屋の女将(戸田春子)に運転手の写真を見せにいった長田部長刑事と宮川刑事だったが、女将は、ええ、知ってますよ、中川さんでしょう?と写真を見て答える。

店の客に出す茶の用意をしていて、その名前を聞いた女将の娘(深山良枝)が、あら?たかしさんがどうかしたの?と聞いてきたので、下宿してるんですか?と長田が聞くと、ええ、うちの二階を2000円で貸してたんですけど、払が悪くてねえ、ねえ旦那、2人で四畳半が200円と言やあ、今時タダみたいなもんですよね?日当たりはよいし…と女将は愚痴る。

3日に1度は、こっちだって1人者で可哀想だと思うから、今川焼きの1つも持って行ってやったり…、あ、そうそう、一つと今川焼きを勧めてきたので、嫌気なんだか網ですと長田部長刑事は笑顔で遠慮する。

しかし女将は、いいえ、お題をいただこうなんて…とまで勧めるので、長田部長刑事は、じゃあいただきますかなと言って受け取る。

女将はそっちの方もといいなあら、見た側刑事にも今川焼きを渡す。

それを齧りながら、それで中川さんはどんな仕事してるんです?と聞くと、引っ越してきた時は進駐軍の運転手をやってたんですけど、人員整理とかで半年ほど前に辞めたんですと女将はい言う。

すると今は?と長田が聞くと、さあ?何をやってますかね〜、確か引っ越す前までは…とお上が言うので、引っ越しちゃったんですか!と宮川刑事は驚く。

ええ、もう三月近くなりますよ、その時の勤め先はなんでもドライクリ…じゃない、ドライなんつってかね?お前…と女将は娘に聞くと、洗い物をしていた娘が、日比谷のドライブインよと教える。

それを聞いたにんぷいや側刑事の顔が緊張し、日比谷のドライブイン…と長田部長刑事も繰り返す。

再び「日比谷ドライブイン」を訪れた宮川刑事と長田部長刑事は、あ、君!警察のものですがね、ちょっと聞きたいことが…と、この人前にここで働いてたことがあるねと聞き、ウエイトレス(芥川笑子)に写真を見せると、キッチンの人かもしれませんと言う。

そのウエイトレスについて厨房に向かった長田部長刑事と宮川刑事は、ウエイトレスが進ちゃん、この人知らない?と一人のコック(山本いさむ)に写真を見せると、ああ、中川だよ、皿洗いやったけど1月もいなかったなと言うのを聞く。

コックは一緒に近づいた長田たちを警察の人よとウエイトレスがしえたので、ええ!こりゃどうも…と、コックは愛想笑いしながらお辞儀をしてくる。

するとそれっきり、ここへは現れなかったって言うわけですね?と長田が聞くと、来られた義理はありませんよ、とっぽい野郎でねと進ちゃんは言う。

じゃあ、奴の付き合いなんかもわかりませんな?と長田部長刑事が期待せず聞くと、ええ、それはねえ、あの…、花ちゃんとかって、あの〜、彼女がいたらしいんですがねと進ちゃんが言い出したので、花ちゃん?と宮川刑事が食いつく。

ええ、あの〜、新宿に、あの〜、「芳泉」ってトルコ風呂があるでしょう?と進ちゃんは教える。

「トルコ芳泉」で客として蒸気風呂に入った宮川刑事は、君、花ちゃんまだかよ?と担当のトルコ嬢(高橋京子)に話しかけると、大丈夫よ、孫どと、ご熱心ね、ゆっくりあったまってれば花ちゃんが来て、マッサージしてくれますすわとトルコ嬢は言う。

はなちゃんにね、あんまり遅いと茹っちゃうから、早く言って来てくれよと宮川刑事は頼む。

そこに、お待たせしましたと笑顔で花ちゃん(小宮光江)が来たので、ほら、来たわよとトルコ嬢は言って、はなちゃんにタオルを投げて退出する。

君は売れっ子なんだね〜と宮川刑事が煽てると。うん、私ね、お客さんの隅々までマッサージしてあげるからでしょうと花ちゃんは答える。

ふ〜ん…、隅から隅までずい〜っと全部?と聞くと、あ、エッチね〜とはなちゃんはタオルを宮川刑事の顔に投げて見せる。

蒸し器の扉を開き、さあどうぞと花ちゃんがベッドの方に誘ってきたので、俺よ〜、前から一度、花ちゃんの肉体拝みたいと思ってたんだと体にバスタオルを巻いて出てきた宮川刑事が言うと、あら、誰から聞いたの?と花ちゃんは驚く。

タケシだよ、中川の…と宮川が教えると、嫌だわ、あの人ったら…、人にはでそんなこと言わなくてよいのに〜と花ちゃんは顔を顰める。

ベッドの上にうつ伏せに宮川刑事が寝ると、足の裏などをたたき始めたので、タケシがいないんで、肉体美が泣いてるねと宮川刑事はからかう。

するとはなちゃんは、うん、そうなのよと言いながら宮川の足から腰の辺りを揉み始めるが、宮川は、あ、痛た!と悲鳴をあげる。

あら、キツすぎた?と花ちゃんが心配したので、ひでえな〜、何もよ、彼の名前が出たからってそう興奮するなよと宮川刑事は言い返す。

よしてよ、じゃああんたも時々大阪行くの?と花ちゃんが聞いてきたので、一種驚いた宮川刑事だったが、俺は行かねえよと答えると、あら、じゃあ、お仕事でご一緒じゃなかったの?と花ちゃんが言うので、仕事って?と聞くと、自動車のブローカーよと花ちゃんが言うので、ああ、そう言うことか、係が違うんだよと宮川が答える。

あの人、鉄村さんだっけ?あの人、社長さん?と花ちゃんが聞くので、鉄村?うん、うんと宮川が話を合わせると、若いけど、貫禄あるし良い男だわと花ちゃんは語る。

どこであったんだい?と聞くと、タケちゃんが連れてきたのよと言う。

ふ〜ん、風呂に入りにきたの?と聞くと、うん、近くまで来たからってと花ちゃんはマッサージを続けながら教える。

鉄村さんって、昔進駐軍の運転手さんだったんですってね?と花ちゃんがまた知らない事実を話しだしたので、うん、そうなんだよと宮川は調子を合わせると、出世したもんね、8mmに撮影機なんか持ってるのよと花ちゃんは答える。

8mm!と宮川が反応すると、そうなにょ、それでね、得意になって私のこと写すのよ、悩ましい肉体なて言ってさと花ちゃんは嬉しそうに続ける。

本部に戻った宮川刑事の報告を聞いた主任は、すると8mmを持っとった鉄村というのは、大阪で捕まった中川とは別の男なんだな?と聞く。

はあ、ひょっとするとその鉄村が結核患者で、本星ということになるかもしれませんと宮川は答える。

うん、大阪で林が取り調べを始めれば、中川の口から有力な手がかりが得られるかもしれんなと主任は期待する。

それにしてもホシが8mmを使っているとすれば、フィルムはいずれ現像に出すだろうがと主任が言うので、はあ、とりあえず現像貨車には手配して、シネマスコープレンズされたフィルムが出たら、すぐ本部の方へ連絡するように頼んだらどうでしょう?と宮川は提案する。

ウント主任が頷いた時、電話が鳴りだしたので、お?大阪から林君が電話入れてきたかな?と長田部長掲示がつぶやく。

受話器は金子刑事が取り、はい捜査本部ですと答えると、え?56年のプリムスが盗まれた?というので、主任も長田も驚く。

え、どこで?田村町の、うん、カフェ・ブリックの前?と金子刑事が言うのと同時に、刑事たちは一斉に立ち上がる。

どうもご苦労様です、所轄の沢村(生信賢三)ですと、現場で出迎えた刑事が挨拶すると、こちらが被害者の三田さんですと紹介する。

どんな種類ですか?と長田部長刑事が聞くと、プリムスの56年ですと見たは答えるので、色は?と聞くと、グリーンと白のコンビですと言う。

近くの地面に白墨で丸が書いてある遺留物があったんで、これは?と長田が聞くと、血痰がしてありましたので採取しましたと沢村が言うので、血の混じった痰かね?と主任が聞くと、はいと言う。

目撃者はそこにおりますがと沢村が言うので、2人の婦人が待っており、確か35〜6の男だったと思いますけどね、なんだかすごく咳き込んでいたようですよと言うので、ほお〜と答えた主任は長田部長刑事とさりげなく顔を見合わせる。

その後、宮川刑事は、8mmで撮られ現像された下着ショーの映像を確認していた。

そこに写っていた女性客の姿に注目する。

そこにやってきた現像署の係官(南川直)が、ははあ、この人が下着のショーを見に行ったと言うわけですな?と宮川刑事に話しかけ、その映像の女性がキャメラに向かって微笑みかけたので、綺麗な人ですねと係員は感想を言う。

次の瞬間、宮川は、あ!と声を漏らす、トルコ風呂の花ちゃんの映像が出てきたからだ。

花ちゃんもキャメラに向かって微笑んでいたが、今のはフィルムが余ったんで、おまけに写したんでしょうと係員は、若干失礼な意見を言う。

宮川刑事は、すみませんが、今のところ、もう一度よく見せてくださいと頼むと、係員は映写技師にちょっとも戻してと頼む。

映像が逆回転し始め、先ほどの女性客が写ったところで、そこで止めてと宮川刑事が支持したので、光源を止めれば止まりますが?と係員が言うので、はぁ、そうですかと答えた宮川刑事は、良いでしょう、このフィルムの現像を頼んだ人、わかりませんか?と係員に聞く。

係員は、すぐわかります、調べましょうと言って立ち去る。

大阪では、捕まった中川(潮健児)を前に林刑事が対峙していた。

おい中川、良い加減にそろそろしゃべったらどうや?スリな奴や、あの車はな、盗難品ということは分かってるんやと大阪府警池本刑事が叱るが、中川がそっぽを向いた切り口を破ろうとしないので、お前がいつまでも黙ってるんなら、俺と一緒に東京まで行ってもらうことになるがね〜、帰りの貴社の中はうるさいぞ…、気の早い新聞屋さんたちはお前が消音殺人の犯人だと騒いでいるからな?と林刑事は脅すように話かける。

写真を撮ったり、消音拳銃をどうしたとか、なぜ殺したとか、車をどこへやったとか、それはもう質問攻めに…と林刑事が畳み掛けていると、やったのは俺じゃない!と急に中川が返事する。

ほほお、じゃあ、誰だ?と林刑事が聞くと、また黙りこくるので、怖いのか、喋るのが?と池元刑事が煽り、良し、じゃあもう一回聞こう、殺しはお前じゃないんだな?と林刑事が確認すると、俺じゃないと即答したので、盗んだのはお前か?と聞くと、違うというので、じゃあ、買ったとでも言うのか!うん!と林刑事は攻める。

俺はただ、仲間から預かった車を大阪に運んでくるだけですよと中川はいう。

で、その仲間は一体幾人くらいいるんだ?と林刑事が聞くと、俺も入れて6人ですよと教えた中川は、当然の権利のように机に置いてあったタバコに手を伸ばす。

6人だな?と林刑事は念を押す。

先ほど報告しましたフィルムは現像所から写真機屋を辿ってきましたところ、洋装店のマダムと判明しました、え?ええ、西銀座の「ミラチ」、今その前からかけておりますと宮川刑事が本部に連絡する。

うん、うん、するとそこのマダムが例のフィルムに映っとった美人というわけだね、じゃあ君は張り込みを続けてくれたまえ、お姉こ刑事を応援に出すからと主任は答え、金子刑事は西銀座の「ミラチ」ですね?と確認し、主任は、うん、勘付かれないようになと注意する。

本部を出る金子刑事とすれ違う形で帰ってきた長田部長刑事は、ブリュッケの前で盗まれたのはこれと同じ物だそうですと主任に車の型の説明書を見せながら報告する。

そこん電話がかかってきたので、はい、捜査本部!と主任は取ると、はいはいと答え、大阪の林君らしいと長田に教える。

あ、もしもし私だ、林君か、どうかね?何!とうとう吐いた!うん、うん、6人組らしい、すると後5人残ってるってわけだな?鈴ヶ森?奴らのアジトがかね?

洋装店「ミラチ」の前で張っていた宮川刑事は、店に入って行く男の姿を目撃するが、そこに金子刑事が合流する。

その店なんだ、あそこにゴミ箱があるだろう?あの中にな、カメラを盗んだ時に詰めてあったフィルムが捨ててあるはずだった、ちょっとすまんが調べてみてくれるか?と宮川は金子刑事に頼む。

金子刑事はさりげなくゴミ箱の前に来ると、「KYOWA]と書かれたパッケージを見つける。

一方、刑事たちは警察車両に乗り込み鈴ヶ森へと向かう。

「ミラチ」のマダム(月丘千秋)がタクシーに乗り込んで出かけたので、宮川もタクシーを止め、金子刑事と共に乗り込んで後を追う。

サイレンを鳴らして鈴ヶ森の鉄道の高架線側の工場に到着すると、デカだ!と気づいた吉岡(杉義一)ら犯人グループが車で逃走しようとする。

犯人たちは、車の中から刑事に向かって発砲するが、長田部長刑事は犯人らが乗った車のタイヤを撃ち抜く。

やりやがったな、ダメだ、逃げろ!と怒鳴り合い、車を降りた5人は取り囲んだ警官たちに発砲しながら逃げようとする。

しかし、進行方向からも警官隊に挟まれ、止まれ!抵抗はやめろ!と言われたので、5人は逃亡を諦め逮捕されてしまう。

マダムは「日比谷ドライブイン」でちょっとワインを飲んだ後、そばにあったジュークボックスでレコードをかける。

その様子を店内からそっと監視する宮川刑事。

店の前で張っていた金子刑事は、先日盗まれたグリーンと白のコンビのプリムスが止まったことに気づく。

ナンバーを見ると「4326 大田」と書かれてあった。

「日比谷園」からウエイトレスが出てきて、いらっしゃいませ、何にいたしましょうと運転席の男に聞くと、男は手袋をした左手で口元を隠し、右手でいらないと言う風に振る。

ウエイトレスが去ると、運転手はクラクションを鳴らす。

そのクラクション息づいたマダムは、吸っていたタバコを消すと立ち上がり外へ向かびきでたので、宮川刑事も一緒に外に出て、金子刑事と合流する。

マダムは停まっていたプリムスの助手席に乗り込む。

宮川刑事は、おい、タクシー!と呼び止めると、あのプリムスを追ってくれと頼む。

走るプリムスの運転手鉄村八郎(木村功)と助手席のマダムは互いに見つめあって微笑む。

それを尾行するタクシーに乗った金子刑事と宮川刑事。

本部では捕まえた吉岡を前に、他の3人は修理工として車を塗り替えたり、エンジンナンバーを打ち替えたりしたと自供していてるんだがその通りか?と長田部長刑事が尋問していた。

ええ、まあねと吉岡は答えたので、それでお前さんの役目は?と聞くと、新橋の第一ホテル前の殺しは君がやったんだろう?と主任が聞くと、とんでもねえ、あっしは事務の方ですよと吉岡は答える。

事務?と主任が聞くと、ええ、その車体検査表やいろいろ必要な書類をこしらえて…と吉岡が言うので、すると車を14代も盗んだのは?と長田が聞くと、全部ボスですよと言う。

ボス?と主任が聞くと、ええ、鉄村八郎って言ってね、もう今頃きっとどっか飛んでまさあね、下手にうろちょろするより、東京で盗んで大阪方面にバイするのが一番安全だなんて言ってましたがね、大阪の中川がパクられたと知らされて、モチっとボスからの連絡が早けれりゃ、あっしたちもこんなドジ踏まなかったんですがね…と吉岡は自供する。

ではどっちに逃げてったんだ?と主任が聞くと、さあ?江ノ島のレストハウスで落ち合う約束はしてたんですがね、ねえ旦那、これだけ吐いたんだ、それにあっしたちは殺しもやっちゃいねえんだから、ぶち込まれたってそう長いことはねえんでしょう?などと吉岡は聞いてくる。

しかし君は書類をいろいろ偽造したんだろう?公文書偽造の罪は軽くないぞと長田が言い聞かすと、そんな旦那…、脅かしっこなしにしましょうよと吉岡はびびる。

その時電話が鳴ったので、主任が取ると、はい、はい、あ、あ、宮川君、何?プリムスをつけてる?今どこにいるんだね?江ノ島?うん、うん、鉄村が乗ってるナンバー上がってるな?と吉岡に聞くと、仮ナンバーですよと言うので、何番だね?と聞くと、4326と吉岡は教える。

やっぱり4326だ、間違いない!と電話の向こうの宮川に伝えた主任は、うん、鉄村の拳銃には気をつけるんだぞと伝える。

電話を終えた宮川刑事はプリムスの横で待機していた金子刑事と合流すると、この車のナンバーから見て、ホシは奴に間違いない、奴が鉄村だったんだ、裏口の方を頼むと言うので、金子刑事は良し!じゃあ…と答えて裏手に回る。

宮川刑事はレストハウスの二階へ上がろうとするが、そこで鉄村の姿が見えたので、自分は身を隠す。

鉄村は腕時計を見ながら、合流する約束の仲間が来ないのでイライラしていた。

マダムも立ち上がり、みんな遅いわねと言いながら、鉄村に寄り添う。

まさかあの連中、ドジを踏んだんじゃあるめえなと鉄村は案ずる。

2人が海の見える窓側に移動したので、宮川刑事も階段を少し上がって監視を続ける。

鉄村は8mmキャメラで、窓際のマダムの姿を映し出し、マダムも窓の外の海を背景に笑顔でモデルになる。

鉄村は近くの椅子に座るとキャメラを愛おしそうに触り始め、マダムも同じテーブルの椅子に腰掛け、自分の口で火をつけたタバコを鉄村に渡し、鉄村もそれを受け取って吸おうとするが、その途端咳き込み出す。

ハンカチで口を押さえた鉄村に、大丈夫?とマダムは声をかけるが、どうせ、そう長くは持たない身体だよと鉄村は自嘲する。

またそんなことを…、銀座のお店を捨ててきた私の身にもなってちょうだいよ…とマダムは恨み節を口にする。

中川のやつが無〜、大阪で捕まらなきゃ、東京にいるのが一番安全だと思ってたんだと鉄村は悔やむように言う。

でも物は考えようよ、これを機会にどっか静かなところで養生したら、あんたの身体だってきっとよくなるわとマダムは慰める。

鉄村は首を軽く横に振り、大して未練おあるシャバじゃねえけどななどと投げやりにいうので、いや!そんなこと!あたし一人残って…とマダムは窓際に立った鉄村を追いすがり、説得しようとするので、また新しい男でも見つけるさ、丈夫な身体でサツに追われたりなんぞしねえ男なと鉄村は吐き捨てるように言う。

止めて!私、あんたでなくても良いのなら、何もこんな所までついて来やしないじゃないのとマダムは言い返す。

マダムはキスをしようと口を近づけるが、鉄村は自分のsぱんg機のことを気にしたのか、躊躇し抱きしめるだけにする。

しかし遅いな…、さっき工場に電話を入れた時、返事がなかったんだからどとと言いながら、鉄村はマダムの身体を押し返す。

確かに俺より早く東京を発ってるはずなんだが…と鉄村は不思議がる。

周囲を見まわした鉄村は、窓の外で自分らを見ていた金子刑事や、ボーイに何か話をしている宮川刑事の姿を見つける。

ボーイと話終えた宮川刑事は鉄村に気づかれたことを察知し、その場から離れ、金子刑事と合流すると、勘付かれたらしい、奴は拳銃を持ってる、気をつけろと伝える。

鉄村とマダムは自分たちの荷物をにんぷ乙と、ガラス戸を開いて富士山が見える海岸の方へ逃げようとする。

それに気づいた宮川刑事たちは、こっちだ!と言って後を追う。

鉄村とマダムは海岸の砂浜を二人で逃げてゆく。

それを追う宮川刑事と金子刑事。

途中で鉄村が咳き込み出し、砂浜にうずくまる。

あなた、大丈夫!とマダムが助け起こし、また2人は逃げかけるが、また鉄村がよろめき倒れる。

マダムは、あんた!大丈夫?と声をかけるしかなかった。

二人の刑事が接近してきたので、鉄村は銃を取り出し発砲する。

刑事たちは砂浜に倒れ込んで弾を避ける。

おい、鉄村!と宮川刑事が呼びかけるが、銃弾がその返事のように飛んでくる。

宮川刑事は、空に向かって威嚇射撃をし、さらに追い縋る。

マダムは止めて!と言いながら、鉄村の銃を抑えようとするが、立ち上がった鉄村はさらに逃げようとする。

鉄村はまたも倒れ込み発砲してくるが、マダムが抱き上げようとすると、俺と一緒になったのを恨んでいるのか?と鉄村は問いかける。

鉄村!貴様はまだ逃げられると思うのか!と宮川は呼びかけながら、匍匐前進の形でジリジリと距離を詰めてゆく。

止めて!止めて!と鉄村を制するマダム。

鉄村はまた、恨んでるのかよと問いかけたので、恨んでなんかいない、だけど、これだけは止めて!とマダムは言い聞かせる。

鉄村はマダムと共に立ち上がり、刑事たちの方へ銃を向けていたが、近づいた宮川刑事は、鉄村、観念しろと呼びかける。

鉄村はまた咳き込み出したので、マダムはその手の銃を押さえながらその場にしゃがみ込む。

鉄村はマダムに、こんな様、見せたくなかったと悔しがる。

そんな追い込まれた鉄村の身体をマダムは泣きながら抱きしめる。

刑事2人はそんな二人に素早く接近し、金子刑事が銃を奪い取ると手錠をかける。

宮川刑事はしゃがみ込んだマダムを助け起こす。

さあと金子刑事が鉄村を促し、4人は砂浜を戻って行く。

太陽に照らされた海を背景に、歩く四人のシルエット

刑法第240条

強盗 人ヲ死二致シタルトキハ 死刑 又ハ 無期懲役ニ処ス(のテロップが重なる)


0コメント

  • 1000 / 1000