「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」
冒頭部分は過去の「踊る〜」だけではなく、日本の刑事映画へのオマージュになっており、映画ファンをも楽しませた「踊る大捜査線 THE MOVIE」(1998)を思い出させてくれる。
かなり製作費を投じているのか、全体的にセットや都内ロケには意気込みを感じた。
ただ、衰えぬ作り手側のパワーは感じる反面、レギュラーキャストの老けっぷりは隠しようがなく、シュワルツェネッガーやハリソン・フォードの新作IPヒーロー物を見ているような「物悲しさ」「場違い感」は正直否めない。
メインキャストが周囲を固めている若い俳優さんたちよりがっつり老けて見えるのは「新人刑事要素」もあった初期を知っている世代にとっては、正直受け入れ難いものがあるのだ。
真下正義の息子が偉いさんとして登場しているのが不自然と言えば不自然なのだが、それがないと、青島が警視庁の刑事になっている説明がつかないので、無理を承知の設定なのだろう。
冒頭のエピソードが迫力満点なだけに、本編が始まると若干ペースが落ちたような気がするし、事件も冒頭ほど面白いとは思えず、いつも通り「大人が想像した今の若者心理」を無理に描いているようで、またこのパターンか…と思わないでもない。
その本編事件の不自然さや弱さを補うためか、後半はギャグ要素と懐かしキャラを思い出す「ノスタルジーで泣かす」演出になっており、まあその手法がわかっていても泣いてしまう。
笑いどころでは観客から笑いも起きていたし、同窓会的なお祭り映画としては上出来な方ではないかと感じた。
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