Netflix版「新幹線大爆破」(2025)
原作は東映作品「新幹線大爆破」(1975)で、一部そのオリジナル作品とリンクしている部分もあるが、基本リブート作品と考えて良い作品だとは思う。
1970年代とは時代背景が全く違うので、犯人の動機や意外性なども今風になっている。
その今風にアレンジされた動機部分が説得力があるかどうかは見る人ごとの判断次第だろう。
犯人を追う警察、新幹線の爆破を回避しようとするJR東日本スタッフ、そして新幹線に乗り込んでいた乗客達、それぞれの立場の人間達が限られた時間内で事件を解決するまでの経緯を描いているパニックサスペンスだ。
東映版がオールスターキャストに近かったのに対し、本作で知名度のある俳優は数名程度しかおらず、後は個人的に存じ上げない俳優ばかりだが、かなり個性派の風貌のキャストを集めている印象がある。
VFXは見事で、CGIとミニチュア特撮をデジタル合成で巧みにミックスしてあり、ほとんど不自然に見えるシーンはないと言って良いと思う。
樋口監督作品としては、一番違和感なく見られた秀作になっていると思う。
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