「沈黙の艦隊 北極海大海戦」

Amazon MGMスタジオ製作で、日本人スタッフやキャストで作った「ローカルプロダクション」映画

 ただし、製作には大沢たかおさんなども参加しているので、企画は日本側、製作費を出したのはAmazon MGMスタジオなのかもしれない。

CGIで描いた海中シーンや戦艦などとの戦闘描写と、セットを使ったドラマ部分で成り立っているが、CGI部門は日本の制作会社が何社も協力しており、ハリウッド映画と言われても遜色ないくらいにはリアルに見える。 

人間ドラマは動きがない分、やや単調に感じないでもなかったり、アメリカ側の演出がやや安っぽく見えなくもないが、基本的にベースとなっている漫画の展開自体が面白いので退屈する事はない。

政治劇的な部分があるので、アクション映画のような派手さはないが、それなりに楽しめる内容になっている。

長編漫画の第二部的内容なので、前半のあらすじは冒頭でざっと語られるし、ラストも次に繋がる感じで終わっている。

内容的には「理想論」「綺麗事」であることは作者本人も分かった上で書いていると思うので、それを非現実的だと揶揄するのは野暮だと思う。

非現実的であるとはいえ、理想を見失ってはいけない、一歩でも理想に近づくため行動しなくてはいけないと言うことだろう。

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