「トロン:アレス」
2025年、アメリカ映画
グリッドの世界(デジタル)と現実世界を行き来させる研究でライバル関係にある大手企業の争いをベースに、韓国系らしきアジア人と、そのライバル会社が送り込んだ白人とアフリカ系によるデジタル世界の住人が敵味方に分かれて戦う「トロン」と「ターミネーター2」と「グリッドマン」をミックスしたようなSF活劇
デジタル世界を「未来世界」に置き換え、そこからやってきた強そうな男が、現実世界の創造主からの指令で人間の女を捕獲しようとするうちに、自分の存在に疑問を持ち、同じ世界からやって来た仲間と戦うことになる…と言ってしまえば「ターミネーター2」そのままである。
デジタルから来た襲撃者が使う乗り物や後半の舞台、ラストのオチなどには、1作目の「トロン」(1982)からの引用があるし、2作目の「トロン:レガシー」(2010)との関連性もありそうなので、本作だけを見ると、ついていけない部分もあるかもしれないが、そもそもこのシリーズの最初の「トロン」の評価が高いわけでもヒットしたわけでもないのに、新作が作られているで、理解できる客が少ないのはやむをないだろう。
逃亡と追跡劇の連続といえばそうなのだが、全体的に新味に乏しく、あれこれVFXを多用している割に、画期的なものを見たという感じはない。
ヒロインを演じている韓国系女性をはじめ、全体的に馴染みのある俳優が一人もいないので、日本人にとっては馴染みにくい部分はあるかもしれない。
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