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幻燈館

映画感想

2025.06.09 12:06

「五人の賞金稼ぎ」

錣市兵衛(若山富三郎)主演の「賞金稼ぎ」(1969)の続編 荒唐無稽な時代劇で、和製西部劇といった体裁になっている。 武器も何もない砦にやってきた主人公たちが、いきなりガトリング銃を乱射したりするのは、どこから持ち込んだの?と突っ込む間も引もないほどはちゃめちゃなのだ...
2025.05.30 12:55

「漂流死体」

三國連太郎さんが新聞記者を演じた犯罪もの。 この時期の三国さんは、若い頃のイケメンは影をひそめ、顔が少し浮腫んだ中年になりかけている。 演技はかなりクセのある演技派風になって来ているが、主役としては華があるようなないような、やや微妙なキャラクターになって来てい...
2025.05.28 13:34

「続べらんめえ芸者」

美空ひばりさん主演の「べらんめえ芸者」シリーズ2作目で、お相手役は若き日の高倉健さんである。 東映の新人だった健さんをスター候補生として売り出すために出ているのはわかるのだが、美輪明宏さんが出ているのは驚く。 男役で、しかも大阪弁のキャ...
2025.05.22 05:29

「快傑耶茶坊 前編 流血島の鬼」

石原裕次郎が鮮烈なデビューを飾った「太陽の季節」の1ヶ月前に公開された名和宏主演の珍しい時代劇。 前編は1時間弱の中編になっており、後編との二部作仕立てになっている。 東映が1954年の「新諸国物語 笛吹童子」から始め大ヒットした、子供向け低予算の中編二本立て...
2025.05.15 13:37

「御存じ快傑黒頭巾 危機一発」

シリーズ第三弾だが、このシリーズの三作目までは全部同じ年に公開されていることから、その人気ぶりが窺える。 この手の初期作品を見ると、だいたい原作の内容が理解できるのだが、舞台背景は幕末の日本ではあるが、新撰組を新徴組と言ったり、人物名や組織の名前などはアレンジしてあり、...
2025.05.09 11:42

「空港の魔女」

高倉健さん主演のサスペンス現代劇だが、「高度7000米 恐怖の四時間」(1959)や「天下の快男児 万年太郎」(1960)とほぼ同時代の作品で、健さんが三流経済誌の社長を演じており、まだヤクザイメージが定着してなかった時代の作品である ヒロイン役は、新東宝から移籍した久...
2025.05.02 13:11

Netflix版「新幹線大爆破」(2025)

原作は東映作品「新幹線大爆破」(1975)で、一部そのオリジナル作品とリンクしている部分もあるが、基本リブート作品と考えて良い作品だとは思う。 1970年代とは時代背景が全く違うので、犯人の動機や意外性なども今風になっている。その今風にアレンジされた動機部分が説得力があ...
2025.04.20 10:05

「多羅尾伴内」

片岡千恵蔵主演で、大映版から東映版に移籍した「多羅尾伴内」シリーズを、小林旭主演でリメイクした作品で、元ネタは東映版の1本「隼の魔王」(1955)である。 冒頭部分こそオリジナルの「隼の魔王」に近いが、その後の展開は、当時の横溝ブームにあやかってか、伝奇ミステリ風にアレ...
2025.04.17 13:42

「ナタ 魔童の大暴れ」

日本で言えば「わんぱく王子の大蛇」(1963)を中国的な資本力で桁違いにスケールアップしたような世界観で、仙人、魔物、妖怪、人間などが善悪入り乱れて戦っている。 神仙物語に日本の格闘アニメや特撮怪獣ものなどの要素を織り交ぜ、ハリウッド的な壮大なスケールで再構築したような...
2025.04.16 11:06

「隼の魔王」

「多羅尾伴内シリーズ」第七弾 後に小林旭主演でリメイクされた「多羅尾伴内」(1978)の元ネタである。 リメイクされた理由は本編を見ればなんとなくわかる仕掛けになっており、本作の出来がそれなりに良いからだろうが、このシリーズ自体がミステリ小説ではなく通俗ものということ...
2025.04.14 08:15

「一心太助 男一匹道中記」

中村錦之助主演の「一心太助」シリーズ第5弾 月形龍之介が大久保彦左衛を演じているが、3作目で彦左衛門が亡くなっているので、彦左衛門の登場は回想シーンの形になっている。 本編中で太助が、大久保彦左衛門のことを去年死んだと説明している反面、家光の身代わりになったこともある...
2025.04.10 12:13

「お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷」

名探偵「金田一耕助」シリーズと並ぶ横溝正史原作の人気捕物帳の映画化第一作 出だしから怪奇趣味満載で、いかにも横溝捕物帳らしい。 中村錦之助さん主演で、本作でも弟の中村賀津雄さんが出ている。 本作は元々役者崩れの遊び人だった文七が岡っ引きになる最初のエピソード...

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