2025.04.20 10:05「多羅尾伴内」片岡千恵蔵主演で、大映版から東映版に移籍した「多羅尾伴内」シリーズを、小林旭主演でリメイクした作品で、元ネタは東映版の1本「隼の魔王」(1955)である。 冒頭部分こそオリジナルの「隼の魔王」に近いが、その後の展開は、当時の横溝ブームにあやかってか、伝奇ミステリ風にアレ...
2025.04.17 13:42「ナタ 魔童の大暴れ」日本で言えば「わんぱく王子の大蛇」(1963)を中国的な資本力で桁違いにスケールアップしたような世界観で、仙人、魔物、妖怪、人間などが善悪入り乱れて戦っている。 神仙物語に日本の格闘アニメや特撮怪獣ものなどの要素を織り交ぜ、ハリウッド的な壮大なスケールで再構築したような...
2025.04.16 11:06「隼の魔王」「多羅尾伴内シリーズ」第七弾 後に小林旭主演でリメイクされた「多羅尾伴内」(1978)の元ネタである。 リメイクされた理由は本編を見ればなんとなくわかる仕掛けになっており、本作の出来がそれなりに良いからだろうが、このシリーズ自体がミステリ小説ではなく通俗ものということ...
2025.04.14 08:15「一心太助 男一匹道中記」中村錦之助主演の「一心太助」シリーズ第5弾 月形龍之介が大久保彦左衛を演じているが、3作目で彦左衛門が亡くなっているので、彦左衛門の登場は回想シーンの形になっている。 本編中で太助が、大久保彦左衛門のことを去年死んだと説明している反面、家光の身代わりになったこともある...
2025.04.10 12:13「お役者文七捕物暦 蜘蛛の巣屋敷」名探偵「金田一耕助」シリーズと並ぶ横溝正史原作の人気捕物帳の映画化第一作 出だしから怪奇趣味満載で、いかにも横溝捕物帳らしい。 中村錦之助さん主演で、本作でも弟の中村賀津雄さんが出ている。 本作は元々役者崩れの遊び人だった文七が岡っ引きになる最初のエピソード...
2025.04.08 12:47「松島トモ子 サメ遊戯」2025年、「松島トモ子サメ遊戯」製作委員会2024、小野峻志脚本、河崎実脚本+監督作品子役時代に「鞍馬天狗」「快傑黒頭巾」「あんみつ姫」「月光仮面 魔人の爪」「サザエさん」シリーズのワカメちゃん役など、漫画の実写化を含む子供向け映画を中心に多数映画出演しながら、生涯1本も主役映...
2025.04.05 12:16「家光と彦左と一心太助」中村錦之助(萬屋錦之介)さん主演の「一心太助」4作目1961年の1月3日公開というバリバリの「正月映画」で、内容も正月設定の物語を描いている。今作のテーマは「異母兄弟」なのだが、本作では家光と太助役を毎回中村錦之助さんが二役で演じていることを利用した発想も入っており、さながら日本...
2025.04.01 14:38「快傑黒頭巾 マグナの瞳」大友柳太朗主演で有名な子供向け時代劇ヒーロー「快傑黒頭巾」シリーズ3作目小説原作の人気ラジオドラマの映画化で、物語の途中らしいのだが、舞台設定から見て大仏次郎原作「鞍馬天狗」に酷似しているとわかる。時代は幕末で、舞台は長崎…低予算の子供向けらしく、セットも書き割りなどで異国風の風...
2025.03.29 08:23「大日本殺し屋伝」黎明期のテレビで数々の人気番組の脚本を担当した花登筐さん原作映画「大日本喜劇」シリーズ第4弾らしく、本作はサスペンスコメディ仕立てのようだが、今の感覚で笑える部分はほぼないと言って良い。当時それなりに知名度があった人気テレビタレントを使っておふざけ設定を並べているだけと言った感じ...
2025.03.27 10:24「陸軍中野学校 開戦前夜」「陸軍中野学校」シリーズ第5弾当時の「007」ブームなどを背景に誕生したと思われる戦時中の日本軍のスパイ活動を描いたシリーズで、白黒でアクションものでもないので、派手さはないもののサスペンスフルな秀作群になっている。とはいえ1960年代後半になっても全作白黒ということは、いくら映...
2025.03.24 08:43「ギャング対Gメン 集団金庫破り」深作欣二監督「ギャング対Gメン」(1962)の続編だが、監督は石井輝男さんに交代しており、共通しているキャストは尾形刑事役の加藤嘉さんくらいで、主役の鶴田浩二さんの役名は違っているし、藤川警部のキャスティングも変わっている。組織的な金庫破りもので、美貌の佐久間良子さんと筑紫あけみ...
2025.03.22 13:13「花咲く乙女たち」舟木一夫さんのヒット曲にあやかった歌謡映画で、舟木さんは途中から登場する。冒頭部分の狂言回しは山内賢さんと堺正章さんで、本作品は1965年1月公開なので、撮影は前年1964年に行われているはずで、マチャアキさんはすでにスパイダースに加入していた時期なのだが、もともと子役時代から映...