2025.03.29 08:23「大日本殺し屋伝」黎明期のテレビで数々の人気番組の脚本を担当した花登筐さん原作映画「大日本喜劇」シリーズ第4弾らしく、本作はサスペンスコメディ仕立てのようだが、今の感覚で笑える部分はほぼないと言って良い。当時それなりに知名度があった人気テレビタレントを使っておふざけ設定を並べているだけと言った感じ...
2025.03.27 10:24「陸軍中野学校 開戦前夜」「陸軍中野学校」シリーズ第5弾当時の「007」ブームなどを背景に誕生したと思われる戦時中の日本軍のスパイ活動を描いたシリーズで、白黒でアクションものでもないので、派手さはないもののサスペンスフルな秀作群になっている。とはいえ1960年代後半になっても全作白黒ということは、いくら映...
2025.03.24 08:43「ギャング対Gメン 集団金庫破り」深作欣二監督「ギャング対Gメン」(1962)の続編だが、監督は石井輝男さんに交代しており、共通しているキャストは尾形刑事役の加藤嘉さんくらいで、主役の鶴田浩二さんの役名は違っているし、藤川警部のキャスティングも変わっている。組織的な金庫破りもので、美貌の佐久間良子さんと筑紫あけみ...
2025.03.22 13:13「花咲く乙女たち」舟木一夫さんのヒット曲にあやかった歌謡映画で、舟木さんは途中から登場する。冒頭部分の狂言回しは山内賢さんと堺正章さんで、本作品は1965年1月公開なので、撮影は前年1964年に行われているはずで、マチャアキさんはすでにスパイダースに加入していた時期なのだが、もともと子役時代から映...
2025.03.18 14:48「一心太助 男の中の男一匹」中村錦之助(萬屋錦之介)主演の「一心太助」シリーズ3作目漫才のいとこい師匠(夢路いとし・喜味こいし)が笹尾喜内(堺駿二)の息子として出ているのが注目点いとこい師匠は、この時期「3万円5万円10万円運命の分かれ道!」というフレーズで知られる「がっちり買いまショウ」のようなテレビ番組...
2025.03.14 13:42「ギャング忠臣蔵」任侠映画と同時期に東映が作っていた現代アクション「ギャングもの」の1本で、片岡千恵蔵主演なので、本作はかなり荒唐無稽な色合いが強くなっている。アバンタイトル部分、主要人物を一挙に紹介するための設定だとわかるが、同じ列車内に乗る乗客が、当時の脇役人も含む東映オールスター勢揃いになっ...
2025.03.12 04:04「いれずみ突撃隊」高倉健さん主演の戦争映画は何本かあるが、珍しい部類の作品だと思う。60年代半ばに白黒映画であることから、低予算の添え物映画だったのではないかと思う。調べてみると、鶴田浩二主演でカラーの「監獄博徒」との二本立てらしいので、主役のキャリアからいっても、健さんの映画の方が添え物だったは...
2025.03.09 11:06「いろは若衆 花駕篭峠」美空ひばりさん主演の時代劇で、実弟の花房錦一さんも共演して、途中から姉弟の道中旅という趣向になっている。ひばりさんが娘姿だけではなく男姿も披露する「雪之丞変化」のような趣向はよくあるパターンで、大事な品物が味方や敵の手を転々とする展開も通俗ものでお馴染みのパターン。途中から、ひば...
2025.03.02 11:03「水戸黄門天下の副将軍」1959年、東映、小国英雄脚本、松田定次監督作品。江戸城元禄10年(登城する大名行列を様子を映しながら)登城の大名はそれぞれ格式において定められた町部屋に入る(とナレーション)これは大廊下の間という。城中最高の格式の部屋で、尾州、紀州、水戸のいわゆる御三家が詰める。これは大広間、...